リハビリテーション課
リハビリテーション課について
□ リハビリテーション専門スタッフによる専門的な治療および支援を実施します。
□リハビリテーションチームの連携により、日常生活動作の自立を目指します。
□ 在宅復帰を第一の目標に支援していきます。
主な施設基準
□ 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ)
□ 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
□ 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅱ)
スタッフ数
理学療法士 |
25名 |
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作業療法士 |
5名 |
言語聴覚士 | 5名 |
リハ助手 | 1名 |
合計 | 36名 |
理学療法とは
起きる・座る・立つ・歩くといった身体能力の回復や向上のため、関節運動や筋力強化などの運動療法や、電気や温熱などの物理療法、起きあがり・立ち上がり・歩行を直接行う基本的動作練習を行います。また、患者様に合わせた杖、装具、車椅子等の補助器具の検討も行います。
主なメニュー
①筋力・関節可動域・姿勢バランス・などの運動機能の回復を目指します。
主な練習:運動療法(個別筋をターゲットとした筋トレ、レッドコード等)
物理療法(電気刺激等) 装具療法 など
②全身の観察により、浮動による疼痛・虚血の予防を図ります。
主な関り;運動療法 車椅子選定・シーティング など
③呼吸・循環機能を高め、体力向上を図ります。
主な練習:物理療法(エルゴメーター・HURなど) など
④運動学習を促し、基本動作能力や日常生活動作(ADL)能力を高めます。
主な練習:起立・歩行訓練、義肢・装具の作製 など
装具療法・義肢装具
早期より治療用装具を用いて訓練を行います。医師や義肢装具士と一緒に患者様にあった義肢装具の検討、歩行評価を行い、義肢装具を作成しています。
作業療法とは
日常生活上で必須となる食事やトイレなどの活動や家事などの役割復帰・趣味・生きがいなどを含めた生活行為の向上や特に上肢や手指の基本的な運動機能の向上を図り、その人らしい生活=「作業」の改善を目指します。
主なメニュー
①日常生活動作(ADL)・IADLの実施状況を評価・介入し、生活機能向上を目指します
主な練習:トイレ動作練習、更衣練習、入浴動作練習、調理練習 など
②生活行為に活かせる身体機能/操作機能の改善・獲得を目指します
主な練習:上肢機能訓練、物品操作訓練 など
③認知、行為、心理的側面を包括的に捉え、その人らしい生活の実現を援助します
主な関り:作品作り、園芸活動、お花見会 など
④自助具や福祉用具を駆使し、環境を調整し生活機能の充実を図ります
主な関り:自助具の作成・提案 シーティング・ポジショニングなど
⑤地域生活の拡大・充実(再建)に向けて個別性のある支援を行います
主な関り:生活行為の評価、ADOCを用いた作業の評価 など
言語聴覚療法とは
言葉によるコミュニケーションに問題がある患者さんには、聴く、話す、読む、書くといった言語機能の訓練や発音の訓練を行い、周囲の人と円滑にコミュニケーションが行えるように援助します。また、食べることに問題のある患者様には、噛む、飲み込むといった訓練を行い、安全に楽しく食事が行えるように援助します。
主なメニュー
①コミュニケーション機能の改善を図り、意思疎通の向上を目指します
主な関り:失語症訓練
②生活の場でコミュニケーションの調整を行い、社会参加を促します
主な関り:発声・構音訓練
③摂食嚥下機能を高め経口摂取を目指し、その人らしい安心安全な食事のあり方を提示します
主な関り;摂食・嚥下訓練
④高次脳機能障害を評価し、生活の再構築を目指します。
主な関り:各種高次脳機能評価
チームアプローチ
車椅子選定・シーティング
車椅子をご使用される場合、患者様にあった車椅子の選定、褥瘡や腰痛などを防止する為のシーティング(クッションや姿勢の調整)を行います。
家屋調査
退院する前に実際のご自宅へ患者様と同行し、ご自宅環境での生活の問題点や改修の必要な箇所、安全に生活していただく為の福祉用具などの必要性、選定の評価、情報提供を行います。
チームカンファレンス
医師、看護師、薬剤師、療法士、医療相談員などのチームが集まり、それぞれの患者様により良い治療方法や介入方法、退院時期などを話し合い・検討しています。
教育制度
プリセプター制度
教育係(プリセプター)と入職から1年を通してOJT (On-the-Job Training)にて業務指導や教育を行っていきます。
ユニット制度
PT・OT・STで4チームに分かれ、ユニットを組んでいます。定期的なミーティングを通して患者様の進捗状況・家屋調査・方向性などの話し合いを行っています。
症例報告会
症例検討会を行い、評価・問題点の抽出・目標設定・治療内容などの検討を行っています。